STORY(設定&物語)

●地底都市コムン
 コムンとは、地上より約100キロの所に位置する地底都市で、地球(地 表)の1/10程の面積と約5倍の重力をもつ第二の地球である。だが、現 在我々が住む地球とは、次元が異なり、数十パーセントの位相をもつ パラレルワールドである。従って、現地球の地底内では存在しない次 元位相の空間である。そして地上とよく似たその気候風土は、豊かな 自然と知的生物の生息を可能にし、尚且つその知的生物(地底人)によ つて高度な文明が築かれていた。
●地底人エキムとガイム
 地底には思想的な違いにより、別れ住む二種の知的生物が存在して いた。そのひとつはエキムと呼ばれ、平和を好み地底に安住を求める 種族であり、もうひとつをガイムと呼び、好戦的で残虐な習性をもつ、 地上侵略を企む種族てあった。だが、ガイム族も地底ではエキムの支 配下にあり、その魔手を地上に伸ばすことはできず、力による武力の 均衡が保たれ地底、地上とも平和な日々が続いていた。
 しかし、地上で起きた必要以上の地中資源の開発や鉱物資材の発掘 によって自然のバランスが崩れた。その影響は、地底奥深くのエキム族 たちにおよぴ、遂にはガイムの地上侵略をも誘発してしまうことになる。
●エキム族
 エキムとは今をさる数千年前、地底に移り住んだと言われる謎の民 族マヤのまつえい。知力、体力、精神力ともひじように優れた民族で あったが、突如として地上から姿を消した為、今ではまったくその手 掛りが掴めなくなっている。
 しかし、そのマヤ文明の遺跡あとから発掘された「黄金のかぶと虫」 は有名で、彼等は神の使いとして甲虫を崇めたという。(これは本当の 話で、エジプトにもこのような物があり、ツタンカーメンの「ルビーの こがね虫」などがある)
●ガイム族
もともとガイムはエキム族と同じであったが、その性格が地上人に近い ため(私利私欲の為に行動すること。)対立するようになった。このような事から 仮令るならば、地球をりんごに見立てた場合、ガイムはそこに巣くう寄生虫であり、最後には地球を破滅させてしまう悪魔なのだ。
ガイム族えらい言われよう。しかもそれが地上人に近いとか言われた日には正直すいませんでした。
●機甲虫隊ビートラス
エキム族の進んだ料学力によって開発された昆虫型機動メカ(インセクター) に搭乗することの出来る選ばれた戦士たちの事である。又、インセクターとは 作戦上3タイプの機動体型をとることのできる可変メカニズムであり、戦闘体型用 のビートアタッカー、偵察体型用のビート・ホバー、地底走行用のビート・モービルに変形する。このように地球のいかなる場所においてもその性能の真価を発揮 できるように設計された兵器なのである。
●物語の発端

1984年、地球のいたる所で謎の地穀変動が起きていた。しかしその 実体はいっこうにつかめず、村学者たちは単なる自然現象としてしか 扱わざるをえなかったのだが、その被害規模は予想以上に大きく、地 震や津波などによって一瞬にして遺滅した都市も数多くあった。被害 のあった都市の多くは、軍事施設(アメリカのペンタゴンなど)を中心 とし、その為に各国豪間に不安な空気が漂っていた。・・・・・
 世界的な大事件にもかかわらず、まだ日本にはその被害はおよんで はいなかった。そしてそんなある日の事である。巨大なビルの建ち並 ぶ新宿副都心、そこには勤務中のサラリーマンや学校帰りの学生たち、 はたまたショッピングをしている主婦たちで、いつもどおりに賑わっ ていた。そして、その人ごみのなかに主人公(大地 守)の姿があった。

突如、アスファルトで舗装された路面が、低く鳴りわたる地警びきと ともに亀裂がはしり地中から二体の巨大なメカ昆虫(ガイム側のメカ) が現れ、次々と地上を破壊していった。逃げ惑う人々、炎上する大都 市、そして遂に東京にも最後の時が来るかと思われたその瞬間、主人 公の前に新手の巨大ロボットが出現した。なんとそのロボットは危機 におちいった守を助け、都市を破壊する二体のメカ昆虫を高出力のビ −ム砲により退治してしまったのである。目の前で起きる数々の異変 は守の想像をはるかに越えたものであった。しかし、それ以上の出来 事が今、起きようとしていたのだ。・・・・それは、12メートルもあろう かと思われる巨大な人型ロボットが機槻書とともに変形し、ついには カブト虫の形体になってしまったのである。・・・鋭くのびた角、頑丈 そうな甲羅、そして6本の脚、それは正しく日本に生息する甲虫の一 種カブト虫そのものであった。その時、守は目の前に横たわる巨大な カブト虫の中から人陰が現われるのを目撃した。そして、その人陰は 守の存在にきづいたかのようにちかづいてきたのだった。そして、その男は自ら を機甲虫隊ビートラスのリーダー、カリムと名のり地底都市コムンから来たこと を説明した。守とカリム、何か運命によつて、めぐり違ったような二人、そして 巨大メカ昆虫と可変ロボットの関係はどうなっているのか、謎のままにこの物語 はすすんでいく。