ワンボックスチェリーバネット ONEBOX CHERRY Vanette | |
SPEC LENGTH=3.93m MAX POWER=430ps MAX SPEED=270km/h |
タウンカー部隊所属 実車データ <チェリーバネットコーチSGLハイルーフ> 回転対座シート、大型サンルーフ、それにゆとりある室内設計と乗用車顔負けの数々の豪華装備と高い機能性です。 全長3.93m 総排気量1487cc 最高出力83ps/5600rpm 乗車定員9名 |
ORIGINAL PRICE \1800 |
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FIGURE |
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ワンボックス車両が分離し、ロボットとロボットが搭乗する砲台に変形する。ワンボックスというのは比較的パーツをつめこみやすい形にも思える。個人的にはもっとかっこ良いロボットや、他の選択肢もあったのではと思うのだが、おそらくカウンタックとキャラクターがかぶらないようにという配慮もあったのかもしれない。顔のないデザインと、砲台に搭乗するあたりは何げに兵器っぽさにふっているようにも思える。ヒーロー的なカウンタックに対する安全パイ的なアイテムだったのだろうか。 冷静に考えると、「カウンタックとチェリーバネット」の2台を最初に持ってきた発想もすごい。もちろん多くの試行錯誤の結果であり、今後の展開に対する可能性を探る試金石的な意味合いもあったのだろう。つまりこの2台を変型させることができれば(そしてそれが成功すれば)、どんな車も変型させていくことができるという意識があったのではないだろうか? 事実、この後スーパーカーから消防車、トラックまで、あらゆる車両が、原則として全て異なる変型パターンで、ロボットへと変わって行くのである。また、このカーロボでの自信が、この後のジェット機ロボや、トレインロボ/建設車ロボなどの変化合体シリーズの成功を生むのだろう。 |
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■カウンタックとある意味対極に位置する「普通の」車。そのぶん「近所のおじさんが乗ってる車」感覚ではあるよな。大体近所の子供も連れていってくれる家の車はワンボックス(今ならミニバン系)だもんね。チェリーバネットはニッサンの1ボックスの中でももっとも小さいタイプ。当時もキャラバンという大型(っつても全長は50cm〜1m程度しか変わらないはずだが)の1ボックスがあったはずだが、あえてチェリーバネットにしているのは製品のサイズ的な問題だろうか。カウンタックに比べて小さく感じるが、内部にはぎっしりとメカニックが詰め込まれており、パーツごとのボリュームはけして劣らない。実際価格も300円上昇している。
■砲台(後部キャビン)部分とロボット部分の分離途中。大雑把にいえばバトルコンボイの原形的なアイデアかもしれない。実車同様、シャーシ部分は共有で、キャビンの形を変えたトラックモデルとかあっても良かった? 実はこの時期から、すでにパッケージなどでバトルコンボイの原型のキャリーカーロボの試作が確認されている。ただしその変形後の形態が公になったのは1990年代になってTFLDのブックレットや、タカラSFランドなどの専門書の登場を待つのだが。この時期の試作は後部キャリーカーの車輪部が全て牽引ロボットのパーツとなったようだ。 ■砲台マシーンに載った状態。キャタピラパーツはプラ成形でメッキがかけられている。車両時のタイヤは全てロボットのほうについてるため、この形態ではころがし走行はできない。 ■ボディカラーが赤になったTF版アイアンハイド。運転席のせもたれに顔(何故か歌舞伎風?)のシールが貼られているが、アニメでは普通のヒューマンフェイスが追加されていた。 ■チェリーバネットの赤と黒が入れ替わった、というわけではないので、2コ1にしてもそんな劇的に変わるものではなかったりする(それでも一度試してみたいものだが)。 ■2台の車両形態。うっわー普通。まあこの普通さこそがカーロボットの良さ。何より普通っぽくなければ偽装がバレてしまうわけで。 ■パッケージ。初期は商品写真のものが多く、イラストは使用されない。 ■GIG社TASFORMER版(GIG TRASFORMER Art.N.16)CHERRY VANETTEのパッケージ。カウンタック同様、パッケージレイアウトはカーロボットを踏襲している。 ■カウンタックスーパーチャージャーおよび同ポリスカー同様、ぞんざいホイール版が存在する。写真右は前後でホイールデザインが異なるものになっている。人気車種のカウンタックのみかと思っていたのだが、ワンボックスと救急車にもぞんざいホイール版がある可能性が高まってきた。結局カウンタックとワンボックス系のホイールを共通のものにして、生産性を上げたのかもしれない。さらなる研究を要する事項でもある。 復刻版トランスフォーマーアイテムからのパーツ流用も可能。 |