ロボットベース
THE GREAT ROBOT BASE

REAL SPEC
HEIGHT=31m
WEIGHT=167t
カタログより

 ダイアクロン隊最強最大のロボット基地。
 ワルダー要塞空母を撃て!!
 ワルダー軍団は、ついにダイアクロン隊本部を攻撃してきた。敵のミサイルが次々に建物を破壊する。ワルダー軍団を許すな!ロボットベース出動。一発で山をも吹き飛ばすフリーゾンビームキャノンが今、敵の要塞空母に向かって発射された!


(後期版取扱説明書より)
たちこめる暗雲の中からついにその姿を現したワルダー軍団。ゲリラ基地から、月面基地から、次々と攻撃隊を送り込んでくるのを全方向電子波レーダーがキャッチした。「ビームキャノンスタンバイ!フリーゾンエンジン始動!全員配置につけ!」超巨大戦闘メカ、ロボットベースからダイアクロン隊の全強力メカにスクランブルサインが出た。
ヒーロー仮面について
ORIGINAL PRICE
\6800
●部品(ACCESSORI:GIG)
・人形5ヶ(n .5 Dianauti)
・ダイアパンチ2ヶ(n. 2 pugni)
・ベースアタッカー2ヶ(n. 2 mazzi-d'attacco)
・ベースファイター(n. 1 mezzo volante)
・ミサイル2ヶ(n. 2 missili)
・ビームキャノン(n. 1 cannone a raggi.)
FIGURE

or
 全長31メートルの巨大ロボット、戦車基地に変形する。むこうずねのセンターラインが印象的だ。足が前後に分割される変型パターンはアイアンギアに先駆けている。
 ダイヤモンドパターンを思わせる胸の幾何学格子の奥に指令室があり、隊員は背中のエスカレーターで腹部背面から乗り込む。足先には小型戦闘機2機を収納し、基地形態の頭部にさらに1機マウントすることができる。この隊員フィギュアを絡めたてんこもりな内容こそが、ミクロマンサイズではできなかったこと、というわけだ。
 専用のカタログ(と、いうよりも、この時期この大型サイズのカタログを封入できるのはロボットベースだけだったというのが本当のところのようだが)が付属し、ダイアクロンの初期ラインナップを紹介している。

 本アイテムの国内版は、発売時期によってパッケージのSTマーク番号や付属隊員、シール、取扱説明書などが大きく異なる2バージョンが存在する。また、海外版「IL GRANDE」の存在によって3種となる。さらに初期バージョンについては一部のパーツ形状も細かく変更されており、本製品が長期に亘って生産されていた事実が窺える。パーツ形状違いについてはコクピットシートの形状や肩部マウント方式など、一部分解を必要とするため、確実な分類は難しい。

ロボットベースバージョン違いについて

全身 ■ロボットベース全身。
 腕パーツは横方向にも回転する。腰も股間の赤いパーツから上部分で回転可能だ。
 ベルトのバックルにあたる部分は武器格納庫、またその下の股間にあたる部分にはメインフリーゾンエンジンが内蔵されている。何がメインかって、実はろぼべーには両肩に「フリーゾンロケットエンジンDC-X」、腕には「フリーゾンエンジンDC-II」、足には「フリーゾンロケットエンジンDC-R」と、実は7つもエンジンが内蔵されているってくらいで、やたら馬力がありそうだ。



▲関節のちょっとした可動範囲が「表情(いわゆるポージングね)」のつけやすさに繋がる。逆に「あとちょっと動けばなあ」って思うことも多々あるよね。

 今日びの玩具と違い、『ダイアクロン』アイテムの可動範囲はお世辞にも広いとは言えない。このロボットベースは実は「まだ動く方」だったりするのだ。とはいえ戦隊や勇者もこの後10年くらいは似たようなもので、各部関節がグリグリ動く玩具は、『TFG2』とそれに続く『BW』の登場を待たねばならない。
 それでもこの時代は、ホンのちょっと腕を動かしただけで様々なシチュエーションを想像していったものだ。色んなポーズが取れる今の玩具より、イマジネイションは総動員していたかもしれない。いや、あくまで旧い時代のたわごとです。今の玩具ももちろんいじってて面白いし、技術的に『ダイアクロン』のが優れているとはとても言えないし。

 上の写真はムダにケレン味のあるロボベー。個人的には『ダイアクロン』って地味な印象があるんだけど、あるいはこういうビジュアル展開もアリかなあとか。


全身 ■リアビュー。
 シールやペイントがほとんど施されないため、あっさりとした印象だ。エスカレーターは通常背中に折り畳んでおく。
 巨大ロボット玩具で乗員の乗り込み方法を配慮した玩具ってのも意外に少ない。まあもちろんこのワンダバギミック自体がセールスポイントなわけですが。

頭部 ■フリーゾンビームキャノン。
 ロボットベース最強の武器。右拳もしくは左拳を外して装着する。ビームキャノンは1本のみ付属。

全身 ■基地形態。
 頭部が砲台風に変型し、足の膝部分から下が前後に分割される。もちろんアイアンギアなんかより先なんだぞ。とかそんなこと言ってたらギガライノスとかってのが出たり。戦隊モノにおいても足の前後分割パターンってのは少なくないんだけど、開いた状態で走りながら立つ! ってビジュアルは良かったよね。

頭部 ■頭部は前に倒れ、「ベース・ファイター」をマウントできる。頭部移動カタパルトとなっているが、何が移動なのかは謎。ベースファイターつきでロボットフェイスにはならない。肩上は鉄板がマウントされている。
頭部
▲頭部の角(?)は2門のメザーキャノン。ロボットフェイスでの額中央の黄色いパーツは振動波発生装置となっている。また、瞳は高速粒子センサー、耳部分は全方向電子波レーダーである。


頭部 ■胸には作戦指令室。前部のダイアルで指令席が回転する。胸部はターンテーブルの指令席も含めた床全体が鉄板でおおわれており、隊員を立たせて遊ぶ事ができる。このジオラマ的な遊び方もダイアクロンの魅力だったと言えるだろう。

秘密のふともも ■足先にはベースアタッカーが格納されている。ボタンを押して緊急出動だ!どうやら右足が1号で左足が2号らしい。

足先 ■大腿部は前面のカバーが開き、隊員を収納できる。床面にはやはり鉄板入りだ。すねの道路(?)も鉄板になっていて、隊員を立たせることができる。戦車基地形態では大腿部>カバーの階段>すねの鉄板>ベースアタッカーに搭乗! といったワンダバ遊びができるぞ。
 蛇足だが大腿部側面のフリーゾンミサイルのマウントは、ちょいと折れ易いので、ミサイルの脱着は慎重に行おうっておばあちゃんが言ってた。

噂のパンチ ■ダイア・パンチにはコクピット(フィスト・コクピット)が備え付けられている。漢の魂、回天式ロケットパンチだ! 命中率バツグン・・・ってやばいって。
 拳パーツは手の平部と手甲部に分割されており、それぞれのパーツを繋ぐビスがフィスト・コクピットの穴の底に位置し、ネジ頭の部分が露出している。ダイアクロン隊員は足の磁石をそのネジ頭にくっつけているのだ。

エスカレーター ■ロボットおもちゃ唯一の?特徴的なギミックである背部エスカレーター。ゴムベルトの所々に鉄片が配置されていて、隊員の足の磁石がくっつく。ほんとはもう少しゆるい角度なのだが、解りやすく危ない角度にしてみました。

エスカレーター ■この赤いダイアルを回転させてエスカレーター(というか動く通路?)を動かす。自分の手で回す感覚というのも遊びの醍醐味だったのではないだろうか。もちろん電動のほうが豪華感は高いだろうが…。

エスカレーター ■腹部にはフリーゾンミサイルの発射台を内蔵する。隊員さん隊員さん、そんなところにいたら大西洋に落ちちゃいますよ。また、発射台下(ヘソ?付近)は武器格納庫となっている。

  ■足裏のキャタピラもロボットベースの魅力の一つ。前後・左右と計8つのゴムキャタピラはもちろんダミーではなく可動する。また、足首横のふくらみはフリーゾン・エネルギー加圧器という設定だ。

エスカレーター ■基地変形の最大のポイント(というよりこれがほとんど)である足ギミック。前後の黄色いパーツの連結部はギアのような構造になっており、前後パーツと足先が連動して動くのだ(左右は独立している)。年月が経っても色あせないギミックだね。

  ■付属パーツ。もちろんこのほかに隊員が付属する。フリーゾンビームキャノンは1門のみ付属する。

■国内版パッケージ。ダイアバトルスと違ってSTマークなどの差異はないようだ。付属の隊員は初期型から中期型(メットなし)になっている。全身黒の隊員の金属部分が金色なのは共通。付属の取説は初期で2色のみだったが、中期は4cになっている。捜索中(笑)

イルグランデ ■海外(イタリア:GIG)版イルグランデとの比較。基本的なレイアウトは同じものである。これはTRASFOMER(TRANSFOMERにあらず)に至るまで続いた。

ついに発売決定! リブート版ロボットベース!!!<BR>

でじたみん
楽天市場店(最安値?)


あみあみ
楽天市場店



ニットーのキャンペーンアイテムより


ロボットベースそのものは大型アイテムのため、再販などは困難だと思われますが、「基地ロボ」のコンセプトを受け継いだアイテムはトランスフォーマーほか多くのタカラトミー玩具に受け継がれています。
 2013年にはフォートレスマキシマスが復刻され、さらに同年は全高でそれをしのぐジェネレーションズ メトロプレックスが新規造形で発売されました。さらに2016年にはメトロプレックスの金型を基に、レジェンズ フォートレスマキシマスも発売されています。  各種基地ロボのプレイバリューを堪能してください。


ジェネレーションズ版メトロプレックス(2013)や、レジェンズ版フォートレスマキシマス(2017)、当時品フォートレスマキシマス(2011 vol.2)についての情報は下記ムックも参照あれ。


ジェネレーションズ メトロプレックスでの遊びっぷりは こちらもどうぞ。遊んでいるのは海外版ですが、その面白さに国内版も買ってしまいました。

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