■しゅつげきカーロボット カウンタックスーパーチューニングパトカー、フェアレディZレーシングタイプ、シティターボ(赤)、そして消防自動車の4台が活躍。時期的にはカーロボ中盤が中心の顔ぶれで、カウンタックパトカーのホイールも廉価版(?)仕様になっている。推測だがこの時期に再生産されたものなのかもしれない。敵キャラはワルダロス。消防自動車よりもボリュームがあるため、まさに4人がかりで倒すにふさわしい強敵といったイメージだ。一歩間違えるとよってたかって……になっちゃうから。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)116/S58年10月17日発行 定価300円) ■だいけっせん!カーロボット カーロボ後半。バトルコンボイをメインに、ポルシェ、リジェ、ニューカウンタックを紹介。敵キャラは「しゅつげき〜」のワルダロスに対し、昆虫ロボが登場。街を荒らす昆虫ロボたちを、先述のメンバー(空飛ぶのかこいつら……)がやっつけてめでたしめでたし。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)122/S58年12月7日 第一刷 定価300円) ■がったい!トレインロボ トレインロボの活躍を描く。内容は6体の紹介を一通りしたあと、ワルダロスが出現、単体ロボ形態で戦った後、合体してこれを打ち倒す。チェンジアタッカーもサポートとして?登場。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)125/S59年1月7日 第一刷 定価300円) ■とべ!たたかえ!ジェットきロボ ジェット機ロボの活躍を描く。冒頭の空港との合成や、出撃シーンの3機編隊×4の合計12機が並ぶカットは壮観。また、襲撃するワルダー軍団もワルダロス、ウォークインセクター、昆虫ロボと、ほぼオールスターな顔ぶれなのもうれしい。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)128/S59年2月7日 第一刷 定価300円) ■つよいぞ!けんせつしゃロボ 建設車ロボが大活躍。建設車ロボは透明窓の最初期型タイプ。ワルダー軍団は大量の昆虫ロボをくり出すのだが……。 何げに恐竜ロボの試作と思われるロボと恐竜の模型が、ワルダー軍団に混じっている。ブルースターの先遣部隊か? (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)139/S59年6月7日 第一刷 定価300円) ■すごいぞ!きょうりゅうロボ 恐竜ロボの活躍を描く。各メカの変型解説の後、町で暴れる恐竜軍団を倒すべくロボット形態で空を飛び現場に急行する恐竜ロボ軍団! えーっと、恐竜形態の意味は…? 結局戦闘中はロボット形態で押し通されている。 この本に登場するプテラノドンロボは一部製品版とは異なっており、爪(ロボット形態の膝)パーツが赤の成形色で、さらに翼にメッキがかかっていない。試作バージョンだと思われるが、後に爪の色はTF版では赤に変更される。ああ、先祖帰りしてたわけね。 また、ステゴザウルスロボのミサイル弾頭の色も違っている。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)142/S59年7月7日 第一刷 定価300円) ■装甲合体パワードコンボイ いきなりタイトルが漢字になってますけど。パワードコンボイが主役、カーロボ末期のラインナップとともにマシンドラゴンと昆虫ロボと戦う。当初はコルベット、ニューカウンタックポリスカー、ランチャストラトスの三機で戦うも、Pコンボイに応援を求め、最後に勝利するという流れ。ちなみに戦いの発端はマシンドラゴンからの挑戦状。意外に頭いいらしい。 見開き2連続にわたって、カーロボット部隊から一斉射撃を浴びる様は、ワルダーへの同情を禁じ得ない。ジオラマの基地からの発進など見どころも多い。すぐに流用パーツが判るので当時のキットに詳しい人はそのへんも要チェック。Pコンボイはメッキタイプを使用。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ(おもちゃブック)151/S59年1月7日 第一刷 定価300円)
■カーロボット大ずかん1 消防車ロボ、カウンタック(SC)パトカー、ポルシェ、フェアレディZレーシング、ハイラックスレッカー車、シティターボ(赤!)、リジェを紹介。その他のメカもジオラマ写真で登場。さらに後半はワルダ−軍団の紹介が行われ、ワルダロス、昆虫ロボが紹介されている。最後はあっさりダイアクロン側が勝利。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ/S59年1月7日 第一刷 定価350円) ■カーロボット大ずかん2 バトルコンボイ、ニューカウンタック、J59ジープ、救急車ロボ、そしてトレインロボ(通常版)を紹介。巻末の4ページでチェンジアタッカーを襲うワルダー軍団を蹴散らしている。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ/S59年2月17日 第一刷 定価350円) ■カーロボット大ずかん3 パワードコンボイ(メッキタイプ)を中心に、ランチャ、ニューカウンタックポリスカー、クレーン車、コルベット、そしてダブルチェンジャーとトリプルチェンジャーが紹介されている。 なんと、ここでトリプルチェンジャーの2機の名称が! ジェット機タイプは『インターセプター』、ヘリタイプは『デンジファインダー』という名前だったようだ。(ただし、戦闘機ならびにヘリ形態のみの名称ともとれる) (講談社/「おともだち」絵本シリーズ/S60年2月17日 第一刷 定価350円) ■ダイアクロン大ずかん 恐竜ロボ、ジェット機ロボ、建設車ロボを紹介。何故かプテラノドンのメッキパーツやステゴザウルスのミサイルが赤い成形色になっている。試作カラーか? 時期的にも先述の「すごいぞ!きょうりゅうロボ」と近いため、同じ試作版を使用しているのだろう。建設車ロボは透明ウインドウタイプ。また、建設車ロボのジオラマにトレインロボの特色版が登場する。 (講談社/「おともだち」絵本シリーズ/S59年8月7日 第一刷 定価350円) | ||||
■スターログ1980年9月号 巻頭カラーにてSFおもちゃコレクションを特集。スター・ウォーズやブラックホールなどの海外SFトイと、国内SFアニメトイやプラモデルを紹介。当時まだ発売間もないロボットベースも透視図とともに紹介されている。 ■月刊コンバット★マガジン 1981年7月号 MGC社「モデルガン安全キャンペーン」の記事?広告?の中に、ロボットベースが写っている。「モデルガンって、結局オモチャなんだよねえ…。」のコピーのもと、モデルガンを手に椅子に座る小林開発部長と、その足下に「巨大なラジコンヘリ」「大きなぬいぐるみ」「ロボットベース」、そして椅子に「シンバルを叩くチンパンジーのオモチャ」がぶらさがっている。様々なジャンルのオモチャと同時にモデルガンを配置することでモデルガンが特別なものではないというコピーの意味を表現している。さしずめ子供向けSFオモチャの代表選手という役どころであろう。もちろんここでロボットベースが採用されているのは、それなりに当時有名なものであったとは思うが、その他にもサイズ的に実際の大人と同じ画面に写っても充分に映えるそのサイズや、ややこしい版権が絡まず利用しやすかったという利点もあると思われる。まあ、遠い将来この本を読んだ未来人は、ロボットベースがこの時代の代表的玩具であったと勘違いしてくれるかもしれない(笑)(それはけして甚だしく的外れとは思わないけど)。 ■MECHA MAKINGスタジオぬえのデザイン・ノート アニメージュ1981年11月号のふろく。スタジオぬえのデザインワークを紹介しているが、ロボットベースの準備稿が紹介されている。コメントによると「基本設定を松崎(氏)が、デザインを河森(氏)が、カラーのイメージボードとパンフレットのカラーイラストをぼく(宮武氏)が担当している。」との記述が載っている。 これとデュアルマガジン11/12は当時リアルタイムで買って現存していたもの。デュアルマガジンのほうはともかくこの資料が残っていた点については昔の自分を誉めるしかない。このデザインノートはSFランドの時に言われるまで気付かなかったのだが、実はその数カ月前にたまたまひょっこり出て来ていた。「田口田の部屋はいまだに昭和の亡くし物が見つかる。」の例えの由縁でもある。 なお、その後21世紀に入って2回の引越しを経つつ、実家には相変わらずブラックホールというかホワイトホールというか、とにかくそんな感じのアレが健在。 ■ホビージャパン1982年5月号 駄物キット特集としてワルダースーツの改造例が掲載されている。ただし、ニットー版ではなくおもちゃのもの。ガンプラ以外のキットを駄物と評する点、少々驕りが見えかくれしないでもないが、しっかりリブギコも紹介されているあたり、駄物という言葉には好意的なニュアンスもあるようだ。 21世紀に入ってから始めた仕事の都合で、ぜひとも今という時代に復活して欲しい企画だが、現在の誌面体制では無理か……? ■デュアルマガジン第1号 1982年5月発売。 NEO MECHAISM第一回としてスタジオぬえインタビューを掲載。宮武、河森両氏がメカデザインについて色々と興味深い話を述べる。SFイラストとアニメデザインの違いや、リアルな見せ方などを語る。さよならジュピターをやっていた影響でテクノポリスのデザインの線が増えていってしまったエピソード等はクスリとしながらなるほどと思ったり。5ページ中4ページ目はまるまるダイアクロンの話題。また、文中のカットも(タカラ発行の雑誌だけに)ダイアクロン関係の貴重なデザイン画が多い。 (発行:TAKARA 発売元:丸善/1982年6月1日 定価680円) ■アニメSFプラモ大全科 秋田書店、1982年6月25日発行。当時のプラモデルブームを受けてアニメキャラのキット(もちろん筆頭はガンダム)を中心に作例や改造作品を紹介している。1cページではリアルタイプ前のダイアクロンキットの紹介が8Pに渡って紹介されている。モノクロではあるものの塗装したダイアクロン隊員が確認できたり興味深い。ちなみにこの本の1C紹介コーナーは各メーカーごとになっており、珍しいマーク製キットの紹介や、イマイの場合はロボダッチ、アリイはアニメージを中心に紹介されている。 ■別冊太陽リビング 世界玩具大図鑑 平凡社 1982年11月25日発行。古代の祭器に関する話題や各国の古典玩具からLSIゲームに至るまで、古今東西の玩具を集めている。ただしダイアクロンはヒーロー玩具の1つとして紹介されているものの、なぜかテレビアニメ作品としての紹介。しかも掲載されいる写真はニットーのリアルタイプ塗装が施されたダイアバトルス(100円×3体合体版)である。これには苦笑いするしかないのだが、本誌のコンセプトからすれば近々のロボット玩具の情報精度がおざなりになるのはやむなしといえるだろう。骨太の構成は読みごたえのあるものだ。 ■カラーカタログヒーローロボット大百科 実業之日本社、1983年7月20日発行。当時のヒーローロボットの玩具とプラモデルの両方をとりあげている。ダイアクロンの玩具はカーロボットをメインにリアル&ロボシリーズや昆虫ロボ、ロボット要塞Xを紹介。また、ニットーのキットはリアルタイプパワードスーツなどが紹介されており、ワルダースーツは裏表紙も飾っている。 ■こどもポケット百科のものすりずかん8ヒーローロボット大集合 実業之日本社、1983年12月22日発行。クリスマスシーズンにあわせて発行されたと思われる、当時のヒーローロボットのカタログ的ムック。リアル&ロボが中心。消防自動車やJ59ジープ、トレインロボ、昆虫ロボは試作で、かなり大きなサイズで掲載されている。 ■デュアルマガジン第11号 1984年12月発売。 編集部のおもちゃフリーク、有間 泉、中原れい、幡池裕行の三名が企んで、新連載「ダイアクロン・エッセイ」を開始。カタログストーリーから一段踏み込んだ詳細な設定を紹介した。なお、三名は当時ダイアクロンやその後TFとして発売された変型メカの開発にも関わっていた。 蛇足だが、同誌にはぬえ版1/6パワードスーツ(コンバットジョーが着れる)の作例が載っており、もともとDよりもパワ−ドスーツを目当てで購入した埼玉県のT氏は、この特集によってダイアクロン属性が開花、その後ダイアクロンバカとしての人生を送ることになる。また、それまでは立ち読みかもしくは友人のもので済ませていたため、DM1号のインタビューを読むのはずっと後になってからである。 (発行:TAKARA 発売元:丸善/1984年12月20日 定価680円) ■デュアルマガジン第12号 1985年3月発売。 ダイアクロンエッセイ第二弾として、変身戦隊セイントフォーマーのOVA化の速報を見開きで紹介。各界に衝撃が走る。もちろんこれが大規模なガセネタなのだが、当時新進気鋭、今では重鎮とも言えるアニメーターやデザイナーが揃って行った悪巧みに騙された人も多いらしい。ギャラクシアンで気づこう。 ただし、当時のアニメ界はOVAブーム的な風潮があって、ある意味「え?こんなものが?」といった作品まで「OVAならアリ」だった。むしろこの企画が通らなかったほうが不自然なくらいである。 (発行:TAKARA 発売元:丸善/1985年3月20日 定価680円) ■おもしろロボット大図鑑 1984年11月発行。おもちゃのロボットをテーマに、変型ロボだけではなく、オムニボットやセンサーロボットなど多岐に渡って紹介されている。ダイアクロンもカーロボット以降を中心に扱われており、のなかみのる氏による恐竜ロボの漫画(2ページ)も掲載されている。 ■ロボット・カーメカ大百科 カーロボ、建設車ロボ、恐竜ロボ等が、ミクロチェンジやマシンロボなど、当時のロボット玩具といっしょに紹介されている。ロボットおもちゃ業界ではいわゆるバルキリーショック以降の変型ロボ百花繚乱時代でもあった。あ、もちろん変型ロボ以外も紹介されているが。 (ケイブンシャ/大百科シリーズ196/S59年9月5日 初版 定価650円) ■別冊SFイズム5 SFホビー大カタログ ホビー系アイテム情報が集結。トイアイテムもややハイターゲットなラインナップで固められている。ダイアクロンに関してはパワードコンボイやトリプルチェンジャーなどシリーズ末期のアイテムを紹介。建設者ロボのプロダクションデザイン画が掲載されている。 (シャピオ/85年1月25日発行 定価980円)
■タカラSFランド大全集 1999年11月に発売された変身サイボーグ、ミクロマン、マグネモ、そしてダイアクロンのおもちゃや関連アイテム、文献を網羅した超一級の資料。先述の4シリーズのTVCMもCDロムに収録されている。当サイトに訪れる場合はこれを読んでいることが話題の前提となっているので気をつけて欲しい。 まあ何だかんだで思い出深い一冊で、是非最期の折には棺桶に入れてもらいたい。 (講談社/1999年11月25日 第一刷 定価1900円税別) ■玩具人生2号 2000年9月発売。10ページを割いてダイアクロン特集が行われている。SFランドから1年、何点かの新たに判明したバリエーションや新事実、周辺アイテムが追加されている。 (音楽専科社/SHOXX11月号臨時増刊 2000年11月9日 定価1200円本体1143円) ■宇宙船vol.122 2008年10月発売。「名作SF 3Dモデル・ワールド」という見開きコーナーで、ロボットベースが紹介されている。6種類全てのヒーロー仮面の実物ビジュアルが商業誌に掲載されるのは初めてのこと。余談ではあるが宇宙船 125 (ホビージャパンMOOK)では、同コーナーにおいて合体ロボットアトランジャー(改造)が紹介されている。 (ホビージャパン 2008年10月1日 定価1500円本体1429円) |