カウンタックLP500Sスーパーチューニング
COUNTACH-LP500S/SUPER TUNING
SPEC
LENGTH=4.3m
MAX POWER=610ps
MAX SPEED=430km/h
スーパーカー部隊所属

実車データ
<ランボルギーニ/カウンタックLP500S>
ランボルギーニ社のトップモデル、カウンタックLP400を母体とした高性能チューンモデル。
オーバーフェンダーやウイングの空力部品を追加、ミッドシップに前後逆に配置されたエンジンは
LP400と同じV型12気筒の5L。447馬力、最高速度315km/h。
ORIGINAL PRICE
\1500
FIGURE
 リアル&ロボシリーズの記念すべき第一作。ダイアクロンは当初「1/72スケール」のリアルスケールモデルとして発足したが、ここにきてスケール感が無視されるようになる。もちろんそれがダイアクロンの持つ魅力をスポイルするものだったかというとむしろ逆だったわけだが。もともと当時のロボットプラモデルに対抗する意味あいも強かったのではないだろうか。中期以降のカタログは1/60と銘打たれている。
 カーロボット自体は1/35〜1/45前後の大きさのようだ。これは当時のダイキャウストミニカーの標準サイズの一つ、1/43がベースになっているためだろう。ギミックを仕込めるサイズであることとコスト面での折り合いをつけたこのサイズが、カーロボットの方向づけを決めた。

 スーパーチューニングはファーストアイテムということで、コクピット回りも丁寧に作られており、変型の前後で隊員がちゃんと乗れるようになっているのが嬉しい。パンチは差し換えと、まだ細部で妥協点が見受けられる。しかし、そのパンチはスプリング発射ギミックを備え、拳だけでなくミサイル状のパーツをつけることもできた。
■1970年代後半に起こったスーパーカーブームのおかげで、当時最も知名度の高かった車種ではないだろうか。そのインパクトあるスタイルは現在でも色褪せない。ライバルのフェラーリBBの曲線の美しさとの対比がまた素晴らしいかった。むしろ後継者であるディアブロなどの、微妙な曲線が中途半端にも感じたものだ。
 カーモードはオリジナルの完全再現ではなく、車体後部には独自のアレンジが入っている。ファーストアイテム故の妥協か、あるいはSFメカ的なアピールか、もしくはその両方か。開発側には心残りがあったのだろうか、カウンタックはシリーズ後半においてリニューアルされ、スマートな変形をするニューカウンタックに生まれ変わっている。
 なお、リアフェンダー後端のパーツ「ジェットブースター」はつける/つけないは自由っぽい?

■ロボットモードのデザインは、ヒーローらしさと兵器的イメージのせめぎあいとも感じられる。パンチパーツは車形態では余剰パーツとなる。肩のパーツはミサイルとしても使用可能。

■カウンタックといえば赤と黄か。ダイアクロン版では赤のみがラインナップされた。写真の黄色い方はサンストリーカーではなく、イタリアGIG社のTRASFOMER版。

■ホイールデザイン比較。手前より初期型の複雑なタイプ、海外版、後期のぞんざい型。ぞんざいなほうは付属のカタログも後期隊員たちが表紙(第三次AS終了のやつ)なので、やはり後期型と定義してよさそうだ。ワンボックスなどでも簡略化されたホイールが存在するので、デザインの共通化によるコストダウンを狙ったのかもしれない。

■車両サイドの「CR」はおそらくカーロボットの略。ダイアクロンの、そしてタカラのロボット玩具の流れを決めたブランドともいえる。

■個人的に一番感動したのがこのコクピットの移動。図の通り隊員を乗せたコクピットは独立して移動する。実に隊員本意なコンセプトが垣間見える素敵なギミックだ。シティ以降は隊員が無理なく乗ったまま変形できるケースは少なくなる。







■パッケージ。隊員と車両形態が窓から見えて、ロボ形態の写真が載っている。基本的な構成はこの後も変わらないが、初期製品の色替えであるカウンタックパトカーと救急車のパッケージ前面には、ロボット形態はイラストでも写真でも入っていない。また、パッケージはウインドウがつながったバージョンも存在する。

■GIG社TASFORMER版(GIG TRASFORMER Art.N.1/yellow)。イタリアモノということで、やはりこちらでもカウンタックが一番目のアイテムとなっている。御覧の通りパッケージデザインのフォーマットは、D版とほとんど変わらない。てゆーか写真赤のまんまだし(GIG版の赤が発売されていたかは未確認)。付属ミサイルは安全のために弾頭部分に大きなゴムがついている(これは以後の同社製品共通の仕様)。付属隊員は後期型黒(磁力なし)。


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